心臓の検査

CTR

• 心胸郭比のこと
• 胸部エックス線写真上で心臓の横径と胸郭の比をいう
• 心不全→CTR↑

CVP

• 右心房圧と胸腔内大静脈圧を反映
• 右室収縮力，循環血液量に依存する：CVP=RA圧=胸腔内大静脈圧
• 正常値：４〜８ｃｍH2O(３〜７mmHg)

測定方法

• 患者は水平臥位
• カテーテル挿入部：感染に留意して、消毒を定期的にする
• 内頸静脈，右鎖骨下静脈を穿刺し，カテーテル先端を右房または胸腔内大静脈で固定
• 水準器または水平管を用いて0点を第５肋間腋窩中線に合わせる
• 圧マノメーターで測定範囲設定(−15〜＋15cmH2O)
• ライン接続部，三方活栓の位置を確認
• 測定後は必ず輸液が患者側へ流れていることを再確認
• カテーテル抜去時は，空気塞栓を防ぐため，患者に息を止めてもらう(胸腔内圧を上げておく)

スワンガンツカテーテル

• 左心系の心機能判定や治療に使用する
• 肺動脈楔入圧(PCWP，PAWP)，CVP，肺動脈圧，右室圧，心拍出量を測定する
• 心拍出量の測定は熱希釈法による
• バルーン収縮時に肺動脈圧，拡張時に肺動脈楔入圧測定

肺動脈楔入圧

• PCWP測定によって左房圧推定，左心系の機能を判定
• 心不全・肺うっ血の診断
• 鎖骨下静脈，内頸静脈，大腿静脈を経皮的穿刺
• 0.6〜1.0mlの空気でバルーンを膨らませ，低圧トランスデューサを介して測定
• 正常値：約８mmHg

• PCWP平均値22mmHgを越える→肺水腫の出現