術前訪問・介助看護者

手術前日〜当日の看護、目的と注意点

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目的

注意点

剃毛

・       麻酔手術操作の邪魔になる部分
→剃毛

・       剛毛のみを必要最小限の範囲

・       電気カミソリ使用
→皮膚の損傷少→感染予防

消化管

準備

・       禁食
→全身麻酔の際の嘔吐・誤嚥防止

・       下剤浣腸
→術後の腸管蠕動低下に備える

・       消化管手術前処置
→機械的・抗生物質洗浄

・       絶食の脱水患者に浣腸
→血圧↓

・       重症心疾患(狭心症)
→浣腸禁忌

・       機械的洗浄
→閉塞症状患者は禁忌

胃管

挿入

・       血液、胃液の排除
→縫合不全,術後腹部膨満,嘔吐防止

・       長期留置
→水電解質喪失→肺合併症

・       マウスケア
→気道分泌物、義歯装着

前投薬

・       鎮痛

・       代謝↓

・       分泌物抑制

・       手術操作・麻酔副作用軽減

・       与薬時間厳守

・       薬剤副作用による反応に注意

術前訪問

１．目的

• 患者の不安把握
• 患者の状態を正しく把握
• 患者・家族の治療・看護に対する理解を指導,協力を得る

２．方法

• 手術室の看護婦による患者訪問
• 前日の処置:午後剃毛,麻酔医回診,前与薬,浣腸,胃洗浄等
• 前夜の睡眠が十分取れるよう援助する
• 当日の処置：指示があれば浣腸など
• 麻酔薬服用・注射前の排尿援助
• 身の回り準備:義歯をはずす,頭髪のピン止め,化粧落とし
• 手術衣に更衣
• バイタル測定→一般状態注意→提示までに手術室へ移送

直接介助看護者の役割

術者に術野から目を離させないよう援助→手術進行予測→術者要求に対応

�@器具台の準備

必要物品の用意、器具の照合と補充

�A術中介助

確実な手渡し,無菌操作,創内点検

器具数確認,組織標本管理,器具清潔維持

�B創部の処置

創部周辺の清潔、ドレッシング

�Cあとかたづけ

患者の急変に対応できる準備

間接介助看護者の役割

• 手術環境整備
• 手術進行、患者の変化を予測・把握
• 手術スタッフの連携を円滑にする

�@与薬輸液の介助

静脈ルートの確保、薬剤の確認

�A輸血の介助

手術状況、出血などから必要性を予測し準備

�B直接介助看護者へ協力

必要,不足の予想と物品準備

→閉腹前点検と医師へ報告

�C手術記録

手術進行,患者の変化,術後の予測,申し送り等

医師確認と合わせ詳細記録