循環器チェックテスト／解答と解説　 （作成者：ともえさん）

1.         心房中隔欠損症では胸痛はまれである。

〇　無症状で経過する事が多く、症状としては労作性呼吸困難、易疲労感など。

2.         心室中隔欠損症では自然閉鎖もある。

〇　心房中隔欠損症ではまれ。

3.         心室中隔欠損では手術は一般に後側方開胸を行う。

×　胸骨正中切開ですね。

4.         ファロー四徴症の無酸素発作の間欠期にはうっ血性心不全を伴う。

×　肺血流量低下で無酸素にもなるけど間欠期に心不全とはならない。

5.         狭心症では非発作時にもST,Tの変化がみられるのが特徴である。

×　非発作時、心電図変化はみられないのがほとんど。

6.         異型狭心症では深夜から明け方にかけて発作がみられやすい。

〇　だから運動負荷では誘発されにくい！ホルター心電図が有効となる。

7.         カルシウム拮抗薬はカルシウムイオンの細胞内流入を阻止し、狭心症の治療に用いられる。

〇　平滑筋を弛緩させて、血管拡張する。

8.         β受容体抑制薬は異型狭心症に対して適応される。

×　労作性狭心症で適応。異型狭心症につかうと血管れん縮を誘発するので禁忌。

9.         心筋梗塞の合併症には不整脈、急性左心不全、心原性ショックがあり、死亡原因として一番多いのは不整脈である。

〇　心破裂は少ない。

10.     心筋梗塞後４〜８時間で血清CK値は上昇し、次いで血清GPT値が上昇する。

×　CKは２〜４時間で上昇し、３〜７日頃正常化。GOTは6~12時間で上昇し、３~７日頃正常化。

11.     心筋梗塞発作後、心不全などなければ3〜４日ごろから離床をはじめる。

〇　２４〜４８時間は絶対安静、絶食。

12.     心房細動は心臓が微細かつ不規則に拍動し、血液を拍出していない状態をいう。

×　拍出はしています。不充分だけど。

13.     心室性期外収縮ではβ受容体抑制薬の適応となる。

〇　興奮を抑制。

14.     バージャー病（閉塞性血栓血管炎）は中年女性に好発する難治性の血管炎である。

×　２０〜４０歳の男性に好発、喫煙者。喫煙は原因じゃないけど関連がある。

15.     大動脈炎症候群は20歳~40歳の男性、喫煙者に好発する。

×若〜中年の女性（特にアジア人）に好発。特定疾患治療研究対象疾患。

16.     大動脈炎症候群は上肢の血圧に左右差を認め、しばしば測定不能となる。

〇　血管狭窄部でしばしば血管雑音。

17.     特発性心筋症は原因不明の心筋疾患と定義され、拡張型と肥大型に大別される。

〇　特定疾患治療研究対象疾患。肥大型のほうが頻度高い。

18.     拡張型は肥大型より予後が悪く、左室腔拡張に伴い高拍出性心不全を呈する事が多い。

×　低拍出性心不全を呈する事が多い。

19.     解離性大動脈瘤は内膜と中膜との間の解離をいい、腹部大動脈に好発する。

×　中膜が二層に解離する。上行大動脈〜腹部大動脈に好発。

20.      僧帽弁狭窄症はほとんどがリウマチ性のもので、左心房、肺血管系への血液うっ滞による圧の上昇ひいては右心不全をきたす。

〇　近年ではリウマチ熱減少に伴って減少傾向にある。20〜40歳の女性に多い。