消化器チェックテスト （作成者：ともえさん）

〜消化管編〜

1.       食道癌は60歳以上の男性に多い、胸部中部食道に好発する扁平上皮癌である。

2.         食道癌の検査所見としてルゴール染色がある。

3.         食道癌は大動脈への転移はしない。

4.         胃癌の男女比は１：２で女性に多く、組織型は腺癌がほとんどである。

5.         胃切除後の患者におこるダンピング症候群は前期と後期があり、後期は切除後3ヶ月を経過した頃におこるもので、全身倦怠感、心悸亢進、発汗などの症状を呈する。

6.         胃･十二指腸潰瘍では筋性防御やブルンベルグ徴候等の腹膜刺激症状が見られることがある。

7.         胃潰瘍のレントゲン所見としてニボーがみられる。

8.         十二指腸潰瘍は胃潰瘍より頻度が高く、穿孔を呈しやすい。

9.         消化性潰瘍の薬物療法としてはシメチジンやプロトンポンプ阻害薬、マーロックス等がある。

10.     急性虫垂炎の穿孔は十二指腸潰瘍穿孔に次いで腹膜炎をおこしやすい原因のひとつである。

11.     原則として妊娠中の虫垂切除は禁忌であり、保存的に治療する。

12.     急性虫垂炎の術前に便秘傾向だったので浣腸を行った。

13.     イレウスとは腸内容物の通過障害であり、中でも複雑性イレウスは緊急手術を要する。

14.     イレウスの治療としてのミラーアボット管は消化管を上部と下部に分けている空腸と回腸の間を超えたらバルーンを膨らませる。挿入から3〜4日で到達する。

15.     潰瘍性大腸炎は癌に移行しやすく治療としてサラゾピリンを第一選択薬とする。

16.     クローン病の特徴は縦走潰瘍、非乾酪性肉芽腫、敷石状病変であり、粘血便を呈する。

17.     潰瘍性大腸炎、クローン病ともに特定疾患治療研究対象疾患である。

18.     大腸癌はほとんどが腺癌で、大腸ポリポーシスの悪性化からの発生がみられることがある。

19.     大腸癌の中では直腸癌がおおく、タール便やコーヒー残渣様の下血がみられる。

20.     マイルズ手術は腹会陰式直腸切徐術と人工肛門を造設するもので直腸下部の根治術式である。

〜肝・胆・膵編〜

1.         肝臓癌は転移性のものが最多で門脈を介して胃や大腸からの転移が多い。

2.         原発性肝癌では腫瘍マーカーとしてαフェトプロテインやPIVKA-�Uが上昇する。

3.         TAEは肝臓癌の治療法のひとつである。

4.         肝細胞癌では通常の病変部に加え、広範囲な肝切除を行う事が多い。

5.         肝炎はウイルスやアルコール等を原因にもち、肝硬変に移行することがある。

6.         �EHBs抗体はHBVの現在の感染状態を示し、ＨＢs抗原は感染の既往を示す。

7.         HBe抗原は高い感染性を示し、HBe抗体は感染性の低下を示す。

8.         肝硬変の代償期では軽度黄疸、羽ばたき振戦がみられる。

9.         肝硬変の食事療法としては高カロリー食で非代償期には充分な蛋白質を与える。

10.     肝硬変では血中アンモニア値、血清コリンエステラーゼ値が上昇する。

11.     肝硬変による腹水の原因としてはアルブミン合成の低下、門脈圧亢進等があり徐々に出現する。

12.     門脈圧亢進は門脈圧の250mmHｇ以上をいい、側副血行路が出現し、静脈瘤を形成することがあるので、食道静脈瘤破裂に注意が必要である。

13.     食道静脈瘤破裂の治療としてS-Bチューブによる圧迫止血があり、経鼻的に胃まで挿入する。

14.     胆石症ではコレステロール結石が多く、中年男性に多く、半数以上は無症状である。

15.     胆石症の発作時にはモルヒネが積極的に選択される。

16.     胆道感染症の殆どは胆石を合併しており右季肋部痛、高熱、直接ビリルビン上昇がみられる。

17.     膵臓癌は40~70歳代の男性に多い腺癌で、膵尾部に好発する。

18.     膵尾部癌では二次性糖尿病をきたしやすい。

19.     急性膵炎は原因として胆石症、アルコール過飲があり重症例では特定疾患治療対象疾患である。

20.     急性膵炎の重症例ではテタニーや代謝性アルカローシスがみられる。